胃を手術して切るということは、今まで当たり前のように思っていた胃の機能を失うということでもあります。
胃を切除したことによる後遺症を胃切除後症候群と呼びます。

【胃切除後症候群の種類と対処法】

胃の機能は•••••食べ物を一時的に貯蔵したり、たんぱく質や脂肪の一部を分解したりするなど、消化や吸収での機能で、重要な臓器です。

胃切除後症候群は、胃のどの部分を切除したか、どのくらいの範囲を切除したかによって症状が異なります。

たとえば、噴門部(胃の入り口)を切除した場合は、食べ物が食道に逆流しやすく逆流性食道炎が起こりやすくなります。

また幽門部(胃の出口)を切除した場合は食べ物を貯蔵する事が出来なくなり小腸に一度に流れ込むため起こるダンピング症候群という症状を引き起こす事が考えられます。

胃切除後症候群の症状は手術後早い時期にあらわれるものと、何年もたってから起こるものがあります。

【手術後早期にあらわれるもの】

ダンピング症候群、下痢、げっぷ、おなら、貧血、栄養障害、牛乳不耐症、逆流性食道炎、逆流性胃炎などがあります。

【手術後何年もたってから起こるもの】

胃切除後胆石、カルシウム吸収障害、腸閉塞などがあります。また、カルシウム吸収障害になることにより骨粗鬆症を引き起こす可能性が有ります。

症状に悩まれている方はお薬で改善される場合が多いので一度ご相談ください!漢方も著効する場合が多いですよ!

医療法人川上医院