メタボリックシンドローム

運動と食事が対策の基本。全体のバランスを見直しましょう!

運動と食事が対策の基本。全体のバランスを見直しましょう!

メタボリックシンドロームは内臓脂肪症候群とも呼ばれ、複数の病気や異常が重なっている状態です。内臓脂肪の蓄積によって、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が二重三重と起こっていることを表します。
この状態が持続すると、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化を急速に進行させてしまいます。そのために、メタボリックシンドロームといわれた方は早めの対策をせねばなりません。
メタボリックシンドロームの診断基準は、腹囲が男性で85cm、女性で90cmをオーバーし、加えて、【血清脂質異常】【血圧異常】【血糖異常】の項目のうち、2つ以上が当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。
メタボリックシンドロームと診断された場合、普段どんな生活に気を付けないといけないでしょうか?
内臓脂肪の燃焼かつ体の代謝を上げるために運動をすることと食事の見直しをしましょう。

メタボリックシンドロームに効果的な運動

メタボリックシンドロームに効果的な運動

単に運動といってもどんな運動がよいのでしょうか?
メタボリックシンドロームには有酸素運動が有効です。具体的にはウォーキング・ジョギング・水泳・サイクリングなど、長時間行えるような運動です。有酸素運動は、軽く汗ばむ程度で20分以上続けると体脂肪が燃焼されるといわれています。長時間連続しないと意味がないわけではなく、10分間の運動を1日数回に分けても同等の効果が得られるといわれます。
たとえば近場の買い物に行くときに自転車をやめて歩いたり、エレベーターを使わず階段を利用したり、早歩きするようにしたりすることを心がけましょう。

食生活の見直しを

食生活の見直しを

よく患者様から「とりあえずサラダ食べたらいい?」「テレビで糖質ダイエットをやってたから、それでいいよね?」といった質問を受けます。
一番大事なのは何を食べたらよいかではなく、食生活全体を見直すことが大事です。我が国は戦後、欧米の食べ物が蔓延し、明らかに太っている人が増えてきました。
今こそ我々日本人に大切な食事は、昔ながらの日本食……白米をベースとし、煮炊きしたものや野菜たくさんのお味噌汁といった粗食です。当院の患者様でも、食生活の改善でコレステロール値が下がった方が何人もいらっしゃいます。どうしても食事や運動で改善しなければ薬での治療も考えねばなりません。詳しく知りたい方にはアドバイスいたします。わかりやすい本も貸し出しておりますので、お気軽にご相談ください。

動脈硬化って何ですか?

動脈硬化って何ですか?

動脈の内壁が肥厚して硬化した状態を動脈硬化といいます。動脈硬化症とは動脈硬化が原因で全身に色々な症状を呈することをいいます。
動脈硬化症は加齢とともになるものといわれておりますが、加齢のほかに生活習慣が動脈硬化の重要な因子になります。
具体的には高血圧・糖尿病・高脂血症等がある方は、動脈硬化症になるリスクが高いとされます。ストレス・喫煙・運動不足なども動脈硬化の原因になるといわれます。

動脈硬化症が進行するとどうなってしまうのでしょうか?

心臓に負担がかかり高血圧・心不全などの心疾患を引き起こします。
また、血管が狭くなったり詰まったりして狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・下肢閉塞性動脈硬化症などを引き起こす可能性があります。また血管自体がもろくなり、血管が破れると脳出血の危険もあります。
動脈硬化は死につながる恐ろしい病気を引き起こす可能性を抱えているのです。

動脈硬化を簡単に調べる検査はありますか?

自覚症状がなかなか出ないことが多い動脈硬化症ですが、簡単に発見できる検査があります。それが「CAVI検査」および「頸動脈エコー検査」です。
CAVI検査ではまずあお向けに寝ていただき、その状態で両腕・両足首の血圧と脈波を測定します。検査の時間は数分程度であり、結果もすぐに出てくるため、医師からその場ですぐに診断を受けることができます。

CAVI検査では、次の3つを測定します。

  • 動脈のかたさ
  • 動脈の詰まり
  • 血管年齢

また、頸動脈エコー検査は、簡単に動脈硬化の診断ができる検査です。動脈硬化を起こすと血管壁が厚くなったり硬くなったりします。その状況が簡単に確認できます。検査は楽に受けられ痛み等もありません。
この検査では仰向けに寝た状態で、首に超音波を当てて検査をします。数分~十数分程度で受けられる簡単な検査なので、リラックスして受けていただけます。

動脈硬化の治療

動脈硬化は予防が重要であり動脈硬化の危険因子……禁煙、ストレス解消、食事療法、運動療法、血糖コントロール、血圧コントロール、コレステロールのコントロール、肥満の改善を行います。
なかなか症状が出ない動脈硬化ですが、進行するとやっかいな病気なので早めの内科受診をおすすめします。

よくある質問

Q 不眠は何が原因で起こりますか?
A
眠れない理由はさまざまですが、その多くは覚醒と睡眠のバランスが崩れ、体を覚醒させる機能が睡眠を誘う機能よりも上回ってしまった場合、不眠がおこるという仮説が提唱されています。
眠りのメカニズムについては、まだ解明されていないことが多いのですが、バランスの崩れる原因には、生活習慣病・脳神経疾患・呼吸器疾患など、睡眠習慣の問題・睡眠リズムの乱れ、ストレス・うつ病などの精神疾患、アルコールや薬の影響などがいわれています。
上記のような仮説が考えられています。
Q 寝酒はダメですか?
A
軽い晩酌は催眠作用があるので眠りにつきやすいですが、一方すぐに覚めてしまい、睡眠が朝まで続かないことがあります。また、アルコールは睡眠の質を低下させるため、夜間に何度も目が覚めたり、眠りが浅い状態になったりします。トイレに行きたくなって目が覚めることもあります。
さらに、寝酒が習慣になると体がアルコールに慣れてきます。やがて酒量を増やさないと眠れなくなり、高じてアルコール依存症に陥ってしまう危険性がないわけではありません。不眠が続く場合は、お酒に頼らずに医師に相談してください。
Q 不眠と生活習慣病は関係ありますか?
A
慢性的な不眠や睡眠不足は、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病になるリスクを高めることがわかっています。多くの研究から、不眠と生活習慣病は互いに関連性があり、相互に影響を与えているといわれています。
不眠症状のある人では、ない人に比べて糖尿病になるリスクが1.5~2倍高くなるという研究データも出ています。さらに睡眠時間が5時間以下の人では、高血圧になるリスクが2.1倍だったという報告もあり、したがって不眠を改善することは、生活習慣病の予防や治療においても重要と考えられます。
Q 睡眠薬依存になるのが怖いです(T_T)
A
「睡眠薬を服用すると、やめられなくなるのでは……?」と不安に感じる人も少なくありません。
かつて使われていたお薬の中には、依存性の強いものもありましたが、現在使われている睡眠薬は、継続して服用しても強い依存性はないといわれています。
不眠症は慢性疾患ですので、ある程度の期間お薬の服用が必要です。怖がって、お薬をのんだり、のまなかったりするのが一番よくありません。
睡眠薬による治療をして、不眠が改善している患者様には、休薬に向けて少しずつ量を減らしていく方法などもあります。
ただし、症状が改善したからといって、ご自身の判断で急にお薬を中止したり減量したりすると、症状が悪化する場合がありますので、休薬を考える場合は、必ず医師に相談してください。
Q 1日にどれくらい寝たら十分でしょうか?
A
米国で行われた110万人の男女を対象とした【睡眠と死亡率】の調査では、最も死亡率が低かったのは、睡眠時間が7時間の人でした。
また、平成23年の総務省が実施した社会生活基本調査では、日本人の平均睡眠時間は7時間42分と報告されており、その他のわが国の調査報告などから推測すると、日本人の平均的な睡眠時間は6~8時間程度であると考えられます。
しかし必要な睡眠時間は個人差が大きく、一般的な基準を作ることはできません。ただし、休みの日だけ普段の睡眠時間よりも大幅に長く眠ってしまうのは、睡眠不足の可能性があります。
日中に快適に活動できていれば、十分な睡眠がとれていると考え、睡眠時間にこだわらないようにすることが大切です。
Q 快眠の工夫を教えてください!
A

快眠の工夫を4項目にまとめましたのでご覧ください。

①寝る時間や睡眠時間にこだわりすぎないで!
眠らなくてはという意気込みでかえって頭がさえてしまい、寝つきを悪くすることがあります。睡眠時間は個人差があり、短くても日中の眠気で困らなければ大丈夫です。一般に高齢になる程睡眠時間は短くなります。

②寝床は寝るためだけに使いましょう!
寝床では本を読んだりテレビを見たりせず、眠たくなければ別の部屋へ行き、リラックスしましょう。そして眠たくなったら寝床へ行きましょう。

③就寝前には刺激物を避けましょう!
軽い読書やリラックスする音楽、ぬるめのお風呂、軽いストレッチなどで心を落ち着かせて就寝しましょう。夜のカフェイン摂取や喫煙は控えましょう。夜の明るすぎる照明やテレビの光は眠りの妨げになるのでやめましょう。

④寝られないからといって、睡眠薬の代わりに寝酒をするのはやめましょう!
就寝前のアルコール摂取は催眠作用がありますが、すぐに覚めてしまい、朝まで睡眠が続かないといわれています。アルコールは睡眠の質を低下させるため、夜間に何度も目が覚めたり、眠りが浅い状態になったりします。トイレに行きたくなって目が覚めることもあります。また、寝酒が続くと体がアルコールに慣れてしまい、量を増やさないと眠りにつけなくなり、やがてアルコール依存症に陥ってしまう危険性もあります。

Q 動脈硬化って何ですか?
A
動脈の内壁が肥厚し硬化した状態を動脈硬化といい動脈硬化症とは動脈硬化が原因で全身に色々な症状を呈することをいいます。
人は一定の年齢以上になると動脈硬化症になります。動脈硬化症は加齢とともになるといわれておりますが、加齢のほかに生活習慣が動脈硬化の重要な因子になります。
具体的には高血圧・糖尿病・高脂血症等がある方は動脈硬化症になるリスクが高いとされます。ストレス・喫煙・運動不足なども動脈硬化の原因になるといわれています。
Q 動脈硬化症が進行するとどうなってしまうのでしょうか?
A
動脈硬化により心臓に負担がかかり高血圧・心不全などの心疾患を引き起こします。
また、血管が狭くなったり詰まったりして狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・下肢閉塞性動脈硬化症などを引き起こす可能性があります。また血管自体がもろくなり血管が破れると脳出血の危険もあります。動脈硬化は死につながる恐ろしい病気を引き起こす可能性を抱えているのです。
Q 動脈硬化を簡単に調べる検査はありますか?
A

自覚症状がなかなか出ないことが多い動脈硬化症ですが、簡単に発見できる検査があります。それが「CAVI検査」および「頸動脈エコー検査」です。
CAVI検査ではあお向けに寝ていただき、その状態で両腕・両足首の血圧と脈波を測定します。時間は数分程度で行なえる簡単な検査です。結果もすぐに出るので、その場で医師からの診断が受けられます。
この検査では、つぎの3つを測定します。

  • 動脈のかたさ
  • 動脈の詰まり
  • 血管年齢

また、頸動脈エコー検査は、簡単に動脈硬化の診断ができる検査です。動脈硬化を起こすと血管壁が厚くなったり硬くなったりします。その状況が簡単に確認できます。検査は楽に受けられ痛み等もありません。
この検査では仰向けに寝た状態で、首に超音波を当てて検査をします。数分~十数分程度で受けられる簡単な検査なので、リラックスして受けていただけます。

Q 動脈硬化の治療は?
A
動脈硬化は予防が重要であり動脈硬化の危険因子…禁煙、ストレス解消、食事療法、運動療法、血糖コントロール、血圧コントロール、コレステロールのコントロール、肥満の改善を行います。

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